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鼻炎対策ブログ(仮)


by touyokosennouta
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久々に

ブログを更新してみる。
誰か見てるかな?

しばらく更新しなかった理由は、まあ色々あるけど、仕事が忙しくて書き込む暇がなかったっていうのがかなり大きな理由だけど、なんか日々あったことをうまく言葉にする自信がなかった、ってのもある。

主に企業を相手にして仕事を行う立場上、敬語の使い方など話す言葉に気をつければ気をつけるほど、どういう言葉を選べばいいのか分からなくなってくるときがある。
もちろんそれは対企業だけじゃなく、上司に対しても同じようなことが言える。

なんか自分は100文字の言葉を述べようとするときに20文字くらいは文章を頭の中で構築できるけど、それ以上になると言葉がどこかに姿をくらませてしまって、出そうで出ないくしゃみのようにいつももどかしい気持ちを味わっている気がします。

とにかく、しゃべらねばならない場面はいっぱいあるのに、逆に体が(頭が?)しゃべることを拒否し、言葉に乗せて何らかの意味内容を伝えることが嫌になって、ブログの更新を怠っていたのかもしれません。


まあそれはさておき、8月10から15日までお盆休暇と言うことで休みがもらえたので、みちのく一人旅第二弾(第一弾は3月に仙台に行きました)、青森の旅に出かけました。10日の夜出発して13日の朝に戻ってくるという時間があるようでないスケジュールでした。

前々から恐山に行きたいという思いがあったので、当初の目的は恐山に行くことだったんだけど、バスが弘前に到着という都合上、また一泊二日と言う都合上、弘前から下北(恐山がある地名)へ行く途中にある、なんとなく面白そうだというところにも行くことにしました。
その中で印象に残ったのは、弘前ねぷた村、八甲田山、恐山、電車から見える風景です。

特に八甲田山の頂上(正確には頂上ではないのだが)から酸ヶ湯温泉という温泉への下山ルートが素晴らしかったので、そのことについてちょっと詳しく記します。

青森駅からバスでロープウェイ駅前まで行き、ロープウェイで山頂公園へ。
山を下り、いい汗をかき、温泉に入り、うまいビールを飲む、考えただけでもよだれが出そうなイメージを抱きながらいざ山道へ。
温泉までは3時間の道で、最初の一時間ほどは八甲田ゴードラインという初心者でも気軽に楽しめるらしいコース、後の二時間は毛無(けなし)パラダイスラインと言うパラダイスなのかパラダイスじゃないのか分からない名前のコースで成り立っていました。
八甲田ゴードラインは木の板で道が作ってあったので、景色を楽しみながら進むことが出来たんだけど、毛無パラダイスラインに入ってから、その木の板が消え、やけに険しく細い道へと変化していきました。
非常に足場が悪く、本当にこの道であっているのか疑いたくなるような道が続きました。
そして何より恐ろしかったのが虫です。どんなに歩いても視界の中には20匹以上のトンボと10匹ほどの蝶、それだけならいいんだけど、3秒その場にとどまっていようものなら、耳元で蜂だかハエだかアブだか見当もつかない虫の羽音が聞こえてきて(実際なかなか姿をとらえるのが難しい)じっとしていたらやられるのではないか、と思い、逃げ出すこと何百回。
たぶん虫嫌いの人はこの山道を歩けないと思う。

そんなこんなでこの狭く暗い道を駆け下りて行った先に、急に視界が開けるところが現れる。
そこに広がっていたのは、天国じゃないかって言うくらい素晴らしい景色だ。
あたり一面は草原で、そこに無数の黄色い花が揺れている。真っ青な空の海を雲が伝い、気付けば遠くの山々がぼんやりと、でもくっきりと顔を出している。虫の羽音は聞こえなくなり、代わりに風の音が聞こえる。風が草や花、そしてTシャツを揺らす。
うーむ、小説家ならもっとうまい表現をするんだろうけど、これが限度です、ごめんなさい。
とにかく、本当に天国じゃないかっていうくらい、素晴らしい景色がそこにはあって、しかも周りに誰もいなかったもんだから、その景色を独り占め、というかその景色と一体化したような感覚になって、思わず「すげぇ!」と叫んでしまいました。

行方知れずも旅は途中下車
改札をくぐった先には
見たこともない景色が広がって
遠回り 青い星を行け

不思議なものでそのときその心情にあった音楽が頭の中で鳴り響くもので、そのときはレミオロメン「スタンドバイミー」の一節が頭の中を流れました。

その後のビールはもちろんおいしかったけど、今回はこの景色が何にもまして素晴らしかったので、言うことなしです。

というわけで個人的にいい旅が出来ました。
他、いくつか写真載せときます。

久々に_e0032546_0585887.jpg
弘前・津軽藩ねぷた村にて こんなふうにきれいに絵付けされたねぷたが練り歩く祭りに行ってみたくなります。今年は終わっちゃったけど。またここでは桶胴を軽く叩かせてもらえます。簡単なリズムなので強弱を織り交ぜたら、「経験者でしょ?」と疑われ(?)ました。三味線ライブも見れて、みんけん人なら気に入りそうな場所です。

久々に_e0032546_0592575.jpg
八甲田山の頂上から酸ヶ湯(すかゆ)温泉へ続く山道の途中。写真を縮小してしまったため分かりづらいけど、写真の下の方の草木に囲まれた道は下り階段で写真中央ちょい右側にある白い縦線(実はこれも道である)に続いている。道はただ延々続く。いつまで経ってもゴールの見えない山道にただただ苦笑。でも風が気持ちいい。

久々に_e0032546_0593857.jpg
恐山の極楽浜。宇曽利山湖(うそりやまこ)という湖だが、硫黄が溶け出し、湖を黄色く染めている場所があり、なかなか神秘的。ただ恐山は、三途の川とか石がわざとらしく積んであったりだとか、いかにもと言っていいぐらい人の死生観を具現化したような場所になってしまっていて、ちょっと残念に思えた。
by touyokosennouta | 2006-08-17 02:56 |